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はやぶさを現地でお迎え オーストラリア5日目 帰還当日 ⑥

ここまでの道のり、比較的区間によって路面状態が安定しているので、そんな時は自分も空を眺めてみる。ふわーっ、とため息しか出ない。
西に進んでいるので、この方向から地球に向かってはやぶさが帰ってくるんだなあ、と。どんな風に彼を見ることになるのだろう。
顔を上げればそればかり思う。
I見氏は、もうこの道の先を行っているのだろう。

砂漠で見たもの、その③
一本の木。一本しかない。地平線の中にぽつんと立っている。その木が大きいのか小さいのか、遠近感がつかめない。
いつまで走ってもその木がついて来るように見える。本当に不思議な景色。

ポコポコ雲の密度は相変わらず変化なし。ただ、時々ホウキで履いたような切れ間が出てくる。
「前のほう、晴れてきましたよ!」と皆に声をかけてみる。「このまま晴れていけばいいですね」と声が聴こえる。

Grendamboから走り始めて1時間弱、左手に建物が見えてきた。レストハウス?mioナビを見てみると、Kingoonyaという村に着いたことがわかった。(MAP)アウトバック最初の村だ。やっとここ。ドライブインみたいな雰囲気で、立ち寄りやすそう。
大きな鉄塔の前、駐車場に金髪の小さな女の子がいた。後ろに家族がいる。レジャーかな?2家族くらい訪れている様子。
こんな砂漠でも人の姿を見れて少し安心。彼らはおかえり号をずっと見送ってくれた。手を降ればよかったかな。

Kingoonyaを通りすぎて、ここからみるみる内に路面状況が悪化してきた。どうやらここからが本番みたいだ。
Kingoonyaまでは砂利の区間、砂の区間、波轍の区間というように分別されていたが、もうここからはそれらがゴチャ混ぜであった。
ひどいムラになっている。クタクタの視覚に気力を注ぐ。速度は平均で30kmを切っていたと思う。ここからは本当のところ、運転中の景色をあまり覚えていない。

そして、発見した。礫を避けて路面が見えているところを走るのではなく、路肩ギリギリに積もっている砂の上の方が走り易いことを。
砂がクッションになって振動を和らげてくれるんだね。片輪だけでもいい。それからは路肩ギリギリの砂クッションばかりを狙って走り続けた。
なんだか、車の中が埃っぽい気がする。そんな臭いがする。はやぶさ号の換気はシャット状態なのに。運動場のあの匂い。

砂漠で見たもの、その④
厳密には自分は見ていない。目前の路面ばかり見ていたから。助手席に座っていたM氏が見つけて教えてくれた。
200m先の道路を野生の牛の群れが横切ったそうだ。水も何も無いところなのに生きている野生の動物。時々倒れていたのは、彼らから逸れてしまった牛なのだろう。
20頭ほどの群れだったという彼らは、あっという間にいってしまったようだ。そこには僅かな砂塵だけがうっすらと舞っていた。
不思議だったのは、地面に蹄の足跡が見当たらなかったこと。

道は荒れて、狭くなる。普段通行する自動車がごく僅かだという証拠だ。吹き溜まりに枯れ枝が積もっている。
道を横切る溝は相変わらずだが、なんと水溜りがあった。
そうか!この溝はウーメラ砂漠の川だったんだ。あっという間に干上がったその川の水は砂漠に吸われたのだろう。
ここは何もかも、スケールが大き過ぎる。

いくつかの踏切手前で近づいてくる砂塵を見た。偶然踏切手前ですれ違う。白人の運転する4WDだ。スポーツサングラスをしている。
お互いにガン見(笑)。そりゃそうだ、こっちはキャンピングカー。2台目とすれ違う。レンジャーかな?
後に、彼らの正体TarcoolaでI見氏から知ることになる。これには驚いた。
おそらく、この4WDはKingoonyaの仲間だったのだろう。はやぶさを見に来てるのかな?なんておしゃべり。
いづれにしても、この砂漠ではとてもレアな状況だった。

 

細い道路を走っていると、極たまに民家が見える時があった。廃墟かな?と見ているとちゃんと生活の様子があった。
民家は1軒だったり、2軒だったり。玄関から家屋まで遠い。後でGoogleMAPで調べてみよう。(MAP)

ブッシュが濃くなってきて、カラスが飛んでいるのが見えた。そして踏切を越えたすぐ右に石造りの小さな廃墟。
アウトバックに突入したすぐに見かけたそれに似ていた。ひょっとして、ここはオアシスなのだろうか。(MAP)

砂漠で見たもの、その⑤
道幅は狭くなり10mくらい?そこでまた不思議な光景。小さな湖の跡だ!突然現れた凹凸の風景に面食らう。小さな山の回りをまわる道路がまるで湖の周回道路
のよう。でも、その道は途中で湖底まで降りて、また小山を登る。干上がった湖底の奥が白く淡い。塩分だろう。
路肩が崩れている。ここの地盤は軟弱なようだ。印象に残る景色だった。(MAP)

道路脇に生えている樹木から枯れ枝や蔦?のようなものが垂れて道路を塞いでいる。避けきれないので、そのままはやぶさ号で打ち払う。
しかし、路面には最近できたような細いタイヤの轍が残っていた。きっと、I見氏のプリメーラに違いない!先遣隊、ご苦労様!

 つづく

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