はやぶさを現地でお迎え オーストラリア5日目 帰還当日 ⑩
2011/03/08 02:43:20
廃村の一角が、突然わいわい賑やかで、きっとTarcoola村の家族は驚いているだろう。
実は、飛び入りでMixa隊にお見えにならないものか、ちょっと期待していた。
日本が打上げ、7年かけて地球に戻ってくるはやぶさを、オーストラリア人の彼らが
どんな気持ちで見届けてくれるのか非常に興味があったし、実のところ、
日本の研究者たちが成し遂げた、その姿を心に刻んでいただけることになれば
こんなに嬉しいことはない…。
I見氏が挨拶も済ませているしね。
しかし、彼らは最後まで我々のところには現れることはなかった。
きっと、JAXA光学観測班に対するように、私達にも気を使って下さったのだろう。
改めて皆で観測資料を確認する。
資料は先程のグレンダンボ付近での星天予想図。
この村は一番はやぶさリエントリポイントに近い。
見え始めの位置は読めないけれど、逆さうしかい座付近は間違い無く通過しそう。
可視の時間はおよそ2分間弱の予想。
はやぶさは、果たして、流れ星のように、すうーっと流れていくのか、
シリウスのように明るく輝きながらアッという間に東へ消え去るのか、
パチっと弾けて一瞬で見えなくなるのか、
遠すぎて光ったかどうかも気づかないまま、満天の星の空に埋もれていくのか…。
(左側:逆さうしかい座、右側:逆さかんむり座。一番明るい星がアークトゥルス)
するとおかえり号の中から呼ばれる。Mさんが大きなお皿を持って降りてきた。
辺りに漂う肉の焼ける美味しそうな匂い。
砂漠のど真ん中、野外とは思えない数々の料理の登場ですよ!
キャンピングカーの真骨頂、ガスもレンジも冷蔵庫も完備。温かい料理はお手の物。
星空に夢中でお腹が空いていたのをすっかり忘れ…ていないんだからね!!
恐れていたオーストラリア名物、砂漠のハエの群れは襲ってこなかった(一安心)。
☆6月13日本日の献立☆
・ボイルドポテト、ウーメラ風
・ポトフ、ウーメラ風
・グリルハーブウィンナー、ウーメラ風
・オージービーフ炒め、ウーメラ風
・野菜炒め、和風
・各種ウーメラディップ
・胚芽パン、食パン、とにかくウーメラ風
(全てWoolworthスーパーで買い出した物)
醤油とマヨネーズは各自お好みで。
さあさあ、プラスチックコップが配られる。小さなシャンパンを開栓!
そしてシャンパンをコップに注いでいく。リポDが配られる(これはまた後の出番)。
おっと、みるみる料理が冷めていく。恐るべし夜の砂漠。
ささ、早く乾杯を。
「では!MIXA隊と寄せ書きのTarcoola村無事集結と、はやぶさ突入の成功、カプセル切り離し成功、
そして我々の見届けの成功を願って!乾杯!!」
「乾杯!!!!!!」
早速空いたコップにシャンパンおかわり。どうぞどうぞ。
買い込んでおいたオーストラリアのビールを放出!数種のラベルから各自選んで~
「こっちも飲んでみてください。あ、それはイマイチだと思います。美味しかったBeerはこれで、
イマイチだったのはこれで…VBは値段の割に旨いですし」
「そんなに飲めないよ…。」
…呑ん兵衛なのは自分だけのようだ。
つづく
実は、飛び入りでMixa隊にお見えにならないものか、ちょっと期待していた。
日本が打上げ、7年かけて地球に戻ってくるはやぶさを、オーストラリア人の彼らが
どんな気持ちで見届けてくれるのか非常に興味があったし、実のところ、
日本の研究者たちが成し遂げた、その姿を心に刻んでいただけることになれば
こんなに嬉しいことはない…。
I見氏が挨拶も済ませているしね。
しかし、彼らは最後まで我々のところには現れることはなかった。
きっと、JAXA光学観測班に対するように、私達にも気を使って下さったのだろう。
改めて皆で観測資料を確認する。
資料は先程のグレンダンボ付近での星天予想図。
この村は一番はやぶさリエントリポイントに近い。
見え始めの位置は読めないけれど、逆さうしかい座付近は間違い無く通過しそう。
可視の時間はおよそ2分間弱の予想。
はやぶさは、果たして、流れ星のように、すうーっと流れていくのか、
シリウスのように明るく輝きながらアッという間に東へ消え去るのか、
パチっと弾けて一瞬で見えなくなるのか、
遠すぎて光ったかどうかも気づかないまま、満天の星の空に埋もれていくのか…。
(左側:逆さうしかい座、右側:逆さかんむり座。一番明るい星がアークトゥルス)
するとおかえり号の中から呼ばれる。Mさんが大きなお皿を持って降りてきた。
辺りに漂う肉の焼ける美味しそうな匂い。
砂漠のど真ん中、野外とは思えない数々の料理の登場ですよ!
キャンピングカーの真骨頂、ガスもレンジも冷蔵庫も完備。温かい料理はお手の物。
星空に夢中でお腹が空いていたのをすっかり忘れ…ていないんだからね!!
恐れていたオーストラリア名物、砂漠のハエの群れは襲ってこなかった(一安心)。
☆6月13日本日の献立☆
・ボイルドポテト、ウーメラ風
・ポトフ、ウーメラ風
・グリルハーブウィンナー、ウーメラ風
・オージービーフ炒め、ウーメラ風
・野菜炒め、和風
・各種ウーメラディップ
・胚芽パン、食パン、とにかくウーメラ風
(全てWoolworthスーパーで買い出した物)
醤油とマヨネーズは各自お好みで。
さあさあ、プラスチックコップが配られる。小さなシャンパンを開栓!
そしてシャンパンをコップに注いでいく。リポDが配られる(これはまた後の出番)。
おっと、みるみる料理が冷めていく。恐るべし夜の砂漠。
ささ、早く乾杯を。
「では!MIXA隊と寄せ書きのTarcoola村無事集結と、はやぶさ突入の成功、カプセル切り離し成功、
そして我々の見届けの成功を願って!乾杯!!」
「乾杯!!!!!!」
早速空いたコップにシャンパンおかわり。どうぞどうぞ。
買い込んでおいたオーストラリアのビールを放出!数種のラベルから各自選んで~
「こっちも飲んでみてください。あ、それはイマイチだと思います。美味しかったBeerはこれで、
イマイチだったのはこれで…VBは値段の割に旨いですし」
「そんなに飲めないよ…。」
…呑ん兵衛なのは自分だけのようだ。
つづく
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この記事へのコメント
【無題】
ハエは幸いな事に夜になるといなくなります。あと冬だから日中でも少なかったってのもあるかな。夏の昼間に外でメシ作ると顔中ハエだらけになりながら、ハエを食べないように注意 と言う事になるでしょう。
とある番組で恐ろしいほどにしつこいハエの群れを見たので、心配していました。砂漠でもハエがいるんだと!夜で冬は好条件でしたね!特に日本酒が危険でした(笑)。
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